便所の独白

まさに便所屋で起きた出来事の独白。つまり便所の落書き。

DAY7 画像ファイルの容量 JTCのお作法

神エクセルで書類作成

神エクセルというかデジタル方眼紙で書類を作るのですが本当に何でも作ります。

日報だけでなくて手順書、掲示物、申込書、報告書。wordを使いたがらないのもわかるけど、powerpointも使わないです。本当にびっくりするくらい。教育コストをエクセル一本にしぼってるのかなと思いました。

 

画像ファイルは添付したら120ppiに変更してください。

エクセルファイルに画像を貼り付けたらすべて120ppi以下に変更してくださいと言われました。さらにファイルサイズは5MB以下にするように言われ驚きました。知らずに驚いていると、その日の日報に至っては、"サーバーに5MB以上のデータを預けたり、メール添付すると会社んおサーバーが落ちます。停止したらどうするんですか" となぜか怒られ口調をいただく始末。

 

サーバーが落ちますっていいだけで怒られたのでは

当社、テレワークなどのDX推進が進んでいるということで社長が経済紙からのインタビュー受けていたのに5MBのファイルをアップしただけでサーバーが落ちるなんてITインフラいくらなんでも弱すぎでは?というのが私の感想でした。社内のIT部門はそんな冗長性の低い形でLAN構築しているとは思えず。。。上司様が昔からの情報をアップデートせずに横文字言いたいだけなのかなと思いつつ従っていました。

 

純正クラウドサービスは絶対に使わない

勤務先の業務ソフトはMicrosoft365のサブスクフルサービスで、メールはクラウド推奨でした。が、私の部署でだけなぜかメールはアプリ版を使用。OneDriveやSharePointは絶対に使っていませんでした。本社はshrepointなんかで各種申請用紙とかを公開してるんですが、自部署はちょっとしたメモからデータの保管、はてまでISO文書までローカルネットワークのサーバーに見境なく預けまくり。それで、他部署に見られたくない文書ほ保管フォルダーには社内ITインフラの方に頼んでアクセス権限を限定したりしてました。無駄なことに労力割いているなぁと。Sharepointで部内限定のフォルダー作ればいいだけの話だし、OneDrive使えば画像データの圧縮作業や、ファイルサイズを気にする作業しなくて済むんですけど、ここはトイレ空間事業部。じめじめして暗くて、用を足しているときに他の人と話さないように、誰もしゃべりません。なので和式便器みたいな不自由をずっと使うんだなと思いました。

DAY6 会社に支給されても家で捨てる

罠としか思えない塩飴支給

毎年、毎年暑い夏がやってきますね。人間が働ける環境とは思えません。私のアサインされた職場もそうでした。よりよい住環境を提供するという会社理念が逆に思える職場です。シャワーさえないですからね。

熱中症予防のために会社から塩タブレットが支給されました。まとめて置いている場所から各自持っていく方式です。

まさかこの塩飴ごときでひどい目に合うとは思いもしませんでした。

係長様殿からメールで「塩飴の包装をごみ箱に捨てたものがいる。会社の好意を活用できないような人間がいる」との犯人捜しと係長代理様が「ゴミが捨てられてしたごみ箱は~~でした」などの情報提供でした。もう唖然としました。

環境ISOの関係だと思うのですが、どうやら授業員が自身の食事などで持ち込んだごみの事業所内廃棄は禁止されています。このルール、いつも本社オフィスの人間たちもおやつの包装とか、コンビニで買った食事のごみとか会社で廃棄しないの?ってすごく疑問です。まぁ私のいたトイレ工場ではごみを捨ててはいけないルールでした。事業ごみに従業員の排出するごみは含まないという考えだと思います。ところが、まさ会社から支給された健康維持用の塩飴のゴミさえ捨てられないとは驚きでした。会社としては事業上必要と判断して支給したのだからこのくらい事業ごみに含めていいと思う私は異常なのでしょうか。

そもそも従業員が食事をしたりするのは生理現象としてしょうがないと思うのですが、そのゴミさえ捨てることが許されない。もしかして排泄やトイレットペーパーの廃棄も許されないのかもしれません。とにかくルールが曖昧だし、罠かよっ!て驚きました。

あと、塩飴の個別包装一つをごみ箱から探し出して、部下全員に烈火のごとくお怒りメールを配信できる上司って猟奇的だなって恐れおののきました。

私、この会社でやってけるのだろうか。

 

DAY5 毎日見ます

OJTの内容を日報で報告

入社した私ですが、便所メーカーの社内業務フロー、ワークフロー、システム、ルールなど学ぶことがたくさんです。おはようの上司からOJTについて説明がありました。

月曜日の午前Aさんの下で、火曜日の午前はBさんの下で、水曜日の午前はCさんの下で、木曜日は、、、午後は現場で~~の技術習得をしてください。ただしあなたは公的+社内資格がないので見るだけで学んでください。

 

???と思うことがありましたが、郷に入れば郷に従うだけです。とりあえずやってみるだけです。

 

おはようの上司様「その日学んだ内容をルーキー日報に毎日書いてください。私も毎日見て返事します。」

送られてきたがファイルを見て愕然。出たーーー!!!神エクセル!

セルの結合!スペースで区切られた日付入力欄!結合セルを罫線で囲っただけの入力欄!インデントでなくて入力セルでずらされた入力位置!オートフォーマットでなく任意入力のポイントシステム!正方形に高さと幅を変更されたセル!ただの文書なのにエクセル使う意味なんだろうとか、突っ込みどころが多いのすぎて目が点になりました。この会社はDXを推進してる、社長が全面に出てビジネスサイトのインタビューに答えている会社とは思えない。。。このITリテラシーで係長様になれるとは。

ちなみに、日付別に1ファイル作成でした。DBにするには不都合すぎるし、入力フォームと保管してDBにするならAccessが良いのではと思いましたが、DXを全面に推し進める会社。変革を続ける日本の伝統的企業として黙って従いました。1ファイルずつ増やすとサーバーに容量無駄食いだよなぁと思ったのはまた別の話にします。

とにかく、その日報は交換日記のように私が記入する欄と、そこをみて上司様がコメントする欄がありました。毎日書け、毎日見ると言われたのですが、これがあんな大変なことになるとは。。。

DAY4 必要なネジの数を数えろ

ラックを作製するので必要なネジの数を数えろ

メーカーなので5Sは当然です。私も少しは知っています。でも実態としてなかなか完璧な整理整頓ってできないですよね。だって、作るものは日々変わる。新しい設備は導入される。掲示物は増える。私みたいに入社した分、人員は増える。退職する人がいれば人員は減る。

日々変化しているのに必要なときに必要なだけのシステムのハードウェアを都度用意するってのは死ぬほど大変なんですよ。

実験とか研究とか開発、生技、なんかみたいな非ルーチン業務だとなおさらです。そこに輪をかけて会社員ってのは怒られたくないから廃棄の決断できない人多いし。気がついたら現場は設備と備品の山です。

そんな職場に配属された私ですが、入社後職場の整理にラックを製作することになりました。といっても入社間もない雑用係です。

職場の先輩にラックを作るから、今あるラックについているネジの数を数えてこいと言われました。同時に必要なワッシャやナット、ブラケットの数も。

同業の方ならわかると思いますが、ネジやナットは100個とかのまとめ買いの方が安くなります。そして汎用品なので他のことにも転用できるし、破損やネジ山の損傷で予備も必要です。ですが「必要な数だけ買うからネジの数を数えてこい。」と。1つの間違いもなく。

ちなみに今から作るラックは今あるラックの拡張版で全く同じというわけではありません。なので3DCADでモデルとBOM表を作るとか、MISUMIのFramesとかのサービスで設計図と同時に必要な部品や加工を決めることもできるし、そのまま発注することもできます。付け加えれば、部材の干渉もわかるので設計ミスにも気づくし、組み立ての作業性の確認や、組み立てサービスに依頼することもできます。

そこは、DXを前面に押し出す建材、トイレメーカー。各種デジタルツールを使うのかと思いきや、「現物主義」の名のもと思考を放棄して、1、2、3・・・とよく似たラックのネジを数えるのが技術者のお仕事だそうです。

ちなみになぜ、ネジの数を1本も間違えずに購入しなければならないのかというと、定数、定量という活動があり、定数を決めていない部品の在庫を持ってはいけないからだそうです。

生産性を上げて、業務時間を削減し、在庫を持ちたくないなら、やや余剰に発注して、余った分は破棄(有価金属回収)にでもだせばいいのですが思考停止したぎじゅつしゃのもとで入社間もない私がそんな提案しようものならどうなるか、おおよそ日本企業での経験のある私は何も言わずにネジを数えたのでした。

 

DAY 3 家はどこ?

入社直後にLINEアカウントを提出させられ、早朝のLINE挨拶、ルール無用の体温掲出にゲンナリしていた私ですが、上司からの詮索はまだまだ続きました。

 

家はどこなの?

上司にそう聞かれ、おおよそ~~のあたりです。会社から近くておおよそ××分くらいで着きます。ざっくり答えました。そしたら「え?もしかして~~のあたり?どっち側?」などと詮索が始まり、最終的には「あのあたりアパートがいくつか立ってるよね?どれ?」などと聞かれるはめに。どうやら上司の通勤ルート?に該当するようで、そんな中、自分のアパートの部屋まで特定される始末。勘弁してくださいよ。電気つけてるかで部屋にいるかわかるところまで特定するじゃん。まぁこれから人間付き合いもあるからしょうがないか・・・と一つ一つ正直に答えた私。今思えば正直に答える必要もなかったのに私もバカだなぁ。洗濯物をベランダに干すのはやめようと思いました。

 

個人情報の扱いには気を付けなさい

通勤経路等の申請書類を作成し、上司に提出したら言われました。さっき個人情報全部洗いざらい話した後だったので書類の表を上にして出したら、なぜか怒られる始末。これは私の個人情報だから扱いは私の個人の自由でしょ。上司様が扱うときには気を付けてもらわないと困るんだけど。

あとなぜか、通勤書類を正確に書いたら上司の勘違いで怒られました。管轄自治体と税金徴収元の関係なんだけど、上司様が知らなかったようで、自分が正しいと思って注意というか怒られて、説明してぐったりでした。

なんで膾炙に来るための書類1つでこんなに疲れ果てるんだろう。家に帰っても電気が点いてるかどうか見られるのかな。と思いながら帰宅。明日の朝にはまたLINEがくるんだろうなぁ。。。

DAY 2 朝6時のおはようございます

 

転職して配属2日目の早朝、スマホのLINEが鳴りました。

「おはようございます。"役職"、36.3℃、体調問題なし」

「おはようございます。"名前" 36.6℃、体調問題なし」

 

ぴこぴこぴこぴこうるさいな~。

 

眠い目をこすりながらスマホを見たら信じられないというか、どこから突っ込んでいいのやら。出鼻をくじかれるどころかノーガードで顔面ストレート食らいました。

朝の6時前からLINE送ってこないで欲しいなぁ。自宅出る直前とか、会社入構直前でいいじゃん。それに会社でまた検温表に体温記入するじゃん。時系列で全社員の体温周期がわかるやつ。私あれ嫌なんだけど。だいだい、体温何℃だったら出社しちゃダメなの?直近20日の平均から3σ外れたらとか?それとも37.5℃以上とか?誰が判断するの?なんで報告なの? 私もういい大人だから自分で判断できるんですけど。そもそも私の体温周期に関して収集しないで。個人情報保護の同意書書いてないよね?お医者さんでも書くよ。体温問題なしって言えばいいのに体温の数字見て何を判断するの?ていうか、なんで私用のiPhoneで連絡しなきゃいけないの?会社が通信費経費で落としてくれるの?体温報告しろって言われたから体温報告したけど、体調は?って追い打ちみたいに聞いてくるの何?二日酔いですとか胃もたれしてますとか、下痢です、頭痛です、月ものですとか言えばいいの?逆に今日は肌コンディション最高ですとか言ったって困りますよね?

体調悪ければ連絡すればいいだけの話なのに、ナニコレ小学校の出席確認?大の大人が毎日こんなことするの?業務時間外に。

 

唖然としながら歯を磨いてから会社に行きました。

DAY1 LINEやってますか?

初めて事務所に入ったときは狭くて暗くて、とても静かで驚きました。

前々DXが進んでいないようで、紙の書類の山。小さなラップトップの画面1枚で皆さん仕事をしていました。外付けモニタもキーボードもなし。固定電話があちこちに置いてありました。

挨拶をしても反応は薄く、この職場大丈夫だろうかと心配になりました。

 

まずは自分の上司と顔合わせ。自己紹介。

その後いきなり「LINEやってますか?」と聞かれ困惑。

えっ、私のLINE聞きたいのかな?会社携帯とか渡されてないしな。

LINR WORKSで仕事するのかな?そもそも私用の携帯で?

まぁしょうがないやと思って恐る恐る「やっています。」と答えるとまさかのビックリ。上司の個人携帯のLINEとアカウント交換しました。ええ~、電話じゃなくてLINEかぁ。。。あまりい思い出ないなぁとゲンナリ

 

その後会議室で仕事に関するオリエンだったのですが、

「LINE友達登録できた?」「LINE見た?」「LINE届いてた?」と何度も聞かれました。

私は仕事に私用のスマホを使うっていう習慣がなかったので言われて、初めて見る始末。

上司からは「これからよろしく」って来てました。それに加えて職場のグループラインにまで招待されていました。連絡の確認をとることが目的だったようで「ハイ。LINE見ました。メッセージ来てます。これからよろしくお願いします。」って口頭で答えたのました。

 

まさか執拗に何度も聞かれた理由が「LINE上で返信がないことに失礼だと思っていた」と知るのはずっと後のことでした。

新しい職場の初日から私用のスマホをポチポチ操作できるほど肝っ玉座ってなかった私には返信できませんでした。そもそも不要だと思っていたし。だって上司が私の目の前にいるのに。

 

このLINEがこの後、悲惨な目に合うとは思いもしませんでした。